シンボリックリンク


あるファイル実体(ディレクトリでも可)に対して、その本来の名前(フルパス)に加えて、別のパス(PATH)によるアクセスも可能にする。

 たとえば、“/usr/local/gnu/bin/foo”というファイルがあった場合、これに別のアクセスパス(たとえば “/home/kaza/link_foo”)を設定することができる。このとき、/home/kaza/link_fooを「/usr/local/gnu/bin/fooへのシンボリックリンク」という(link_fooは、/usr/local/gnu/bin/fooへのリンク情報だけを持った0バイトのファイルとなる)。UNIXでは、“ln”コマンドでシンボリックリンクを作成することができる。

 また、Windows 95では「ショートカット」という機能が実現され、実体に対する「別名」としてそれを利用することができるが、シンボリックリンクとは実装方法などの点で大きく異なっている。

/usr/local/jakarta-tomcat-5.0.28というディレクトリに、/usr/local/tomcat5というシンボリックリンクを作成する。
$ ln -s jakarta-tomcat-5.0.16 tomcat5
/usr/local/tomcat5とディレクトリを指定しても、/usr/local/jakarta-tomcat-5.0.28にアクセスすることができる。
バージョンによってパスを変更する手間を省く。